沖縄グルメトリビア

こんにちはこんばんは!この記事は 沖縄 Advent Calendar 2018 - Adventar 21 日目の記事です! 1 日遅れてますがウチナータイムを実践した結果です!

前回は沖縄エンジニアコミュニティガイドという記事を書きましたが、 「沖縄アドベントカレンダー」というゆるい縛りなのでテック寄りよりグルメ寄りでいきたいと思います。

僕は沖縄に住み始めて半年とちょっとです。その半年の間に沖縄のグルメトリビアが蓄積されてきたので、ウンチクを語るときに思い出せるようメモとしてざっくばらんにまとめていきます。メジャーすぎる話は沖縄グルメとかで調べれば出るので、ここには自分が書きたいものしか載せていない。あと出典とか無いし、二次情報もバリバリ利用しているので嘘があるかもしれない。

そば

まずはそば。沖縄のそばと言ったら日本そばではなく麺は太めの中華麺みたいなので、スープは鰹などをベースとしたあっさりめのスープだというのは有名だと思う。「すば」と書いてあるお店もある。頼むときにすばと発音するとそばですねとか言われて恥ずかしかった。

麺は油をまとっており、食べるときに湯で油を落とす。かん水は多めでアルカリ性の麺になっている。油やかん水は麺が乾燥したり傷みにくくするためらしく、気温の高い沖縄の工夫という感じがする。

食べるときにはたいていコーレーグース島とうがらし泡盛につけたもの)と紅生姜が置いてあるのでかけて食べる。自分はコーレーグースを多めに入れて辛くするのが好き。

沖縄そばはソーキそばが有名だけど、ソーキそば以外に具材や麺、スープの組み合わせで多くの種類がある。例を挙げるとテビチそば、軟骨そばやフーチバーそば、ゆし豆腐そば、八重山そばなど。お店ごとに豚骨だしを強くしていたりとバリエーションが豊かだ。食べたことがあるものの中で一番変わってるなぁと思ったのは伊平屋島でモズクを練り込んだ麺に手羽餃子を乗せたものを食べたときで、これは美味しかった。お店で何の説明もなく島そばと書いてある場合があって、その時はかまぼこが乗ったものと思ってもらっていい(自分の経験上)。

そばという表記は以前、公正取引委員会の定義から外れておりツッコミが入った。そばと呼ばれる文化が出来上がってしまった沖縄そば県内での利用を前提に「そば」と呼ぶことが許可されて、現在は定義をクリアしたものは「本場沖縄そば」の名称を使用して良いことになっている。

ポーク

次は肉。ポークはランチョンミートで、よく缶詰に入っている。内地の人(日本本土九州以北の意, ナイチャーと呼ぶこともある)にはスパムやチューリップといった表現の方が伝わりやすそうだが、これらをひっくるめてポークと呼んでいる。チューリップよりもホーメル社のスパムの方が塩気の強い味付けになっている。

そのままフライパンで焼いたり、おにぎりにして食べたり、味噌汁に入れて食べたりする。

内地で買うと高いイメージがあるが、沖縄では比較すると安い。安いのは沖縄だと沖縄復帰特別措置法で関税面が優遇されているから。日本へ復帰時に今まで食べていたポークが高くなるのを避けている。

ポチギ

次の肉も加工品。唐辛子の入ったソーセージで、アメリカから輸入している。ポルトガルの食べ物でリングィーサと呼ばれているみたいだが英語では portuguese sausage と呼ばれており、沖縄では略されてポチギと呼ばれている。

これもポーク同様に複数種類の商品があり、炒めて食べられる。沖縄の家庭的なおつまみの一つとしてチーズときゅうりとポチギを爪楊枝で刺したものがある。きゅうりのさっぱり感が少し脂っぽいポチギに合う。しかし一個ずつ刺すのはかなりだるい。

辛いソーセージというとチョリソーも思い浮かぶが、ポチギは唐辛子が入っただけのシンプルなソーセージで、チョリソーはパプリカなどを入れるという点で違う。

ジョールベーコン

豚の首肉(ジョール)のベーコン。内地ではあんまり売っていないみたいだが、スーパーに行くとたまーに安くで売っているので見かけたら買う。 どう食べるのが一般的なのか分からないけど、炒めたりポトフにしたりカルボナーラにして食べた。脂肪が多くて一気に食べると気分が悪くなる。

沖縄県民は食べられるところは全部食べるという勢いで豚肉を食べる。いくつか豚肉用語を挙げておく。

  • 三枚肉
  • ソーキ
    • 骨がついているばら肉(スペアリブ)
    • 軟骨でもソーキと呼ぶので、そば屋にいくとソーキの意味するところが軟骨なのか硬い骨なのかわからないことがある。優しいお店は軟骨ソーキと書いてくれる
  • てびち
    • 豚の足。コラーゲンたっぷりで美味しいがグロめ
  • チラガー
    • 豚の顔
  • 中身汁
    • モツを鰹だしのスープで煮込んだもの。あっさりしていてうまい

沖縄料理屋に行くとヤギ刺しやヤギ汁があって値段が高い。ヤギ汁は食べたことないけど、刺しは自分の経験だと値段ほど美味しくない。味が淡白なコリコリした肉という感じ。ちなみにヤギはウチナーグチ(沖縄方言)でヒージャー。

おつゆ用肉

おつゆ用肉という表記をスーパーでよく見る。煮込みに使う肉のことを言っているみたいだが、基本的には牛モモなどの塊肉なので焼いて食べてもいい。最初、塊肉売ってないなーと勘違いしてしまった。

カツ丼

沖縄でカツ丼というと何故か野菜が多めに入っている。

魚介類

イラブチャーなど沖縄で食べる熱帯魚って感じの魚は刺し身でも食べるが、基本的に淡白なので塩で煮込んだり(マース煮)して食べる。 色鮮やかなので、観光客は皮付きの刺し身を注文すると南国に来た感じしてテンション上がると思う。 刺し身にはコーレーグースを入れたり酢を入れたりする文化がまことしやかに囁かれている。真偽は不明だがやってみると結構合う。

沖縄に来るまで知らなかったのだが、熱帯魚みたいなやつ以外だとマグロが穫れる。漁獲量は日本4位辺り。 あとはイセエビやタコ(島タコ)

セーイカ

ソデイカをこう呼ぶ。漁獲量日本一。肉は硬めなので組織を壊すために一度冷凍して解凍する。 ねっとりしている食感で、個人的には苦手。ゲソはうまいらしい

バター焼き

マース煮を紹介したが、お店ではバター焼きもよく見る。内地ではどの店にもあるかと言われるとそうかなぁ?というイメージがあるので特徴的だと思う。

もずく

うまい。好き。

ウニソース

恩納村に行くと道の駅などでこれがかかったムール貝などを食べられる。ウニソースうまい。好き。 何にでもかけている

かまぼこ

かまぼこというと板についたものではなく、揚げたさつま揚げのようなものを言う。 野菜が入っていたりアーサ(アオサ)が入ってたりする。

天ぷら

沖縄の天ぷらは衣が多くついていてぼったりしており、味がついているのでそのままでも食べられる。 魚の天ぷらがうまい。奥武島には天ぷらのお店が集まっている。

野菜

そろそろ疲れてきたところで野菜の紹介。 野菜は内地から持ってくると高いので県内だけでどうにか作っているものもけっこう出回っている。

  • へちま(ナーベラー)
    • へちまというと乾燥させてスポンジにする、道具というイメージがあるが食べる
    • シチューに入れたりする
  • ヨモギ(フーチバー)
    • そばやジューシー(炊き込みごはん)に入れる
  • 島にんじん
    • 普通の人参とは違って、ごぼうかな?と思うレベルの細め
  • 田芋(ターンム)
    • 大きい里芋で天ぷらにしたりする
  • 豆苗

豆腐

沖縄の豆腐というと島豆腐。内地の豆腐と違うのは豆乳を濾すタイミングで、島豆腐は豆乳を生のまま濾したあとに煮る。内地の豆腐は豆乳を煮た後に濾す。後者のほうが歩留まりが良いが島豆腐は前者を採用している。

生呉の段階でおからと豆乳を分離する生しぼりと呼ばれる製法が伝統的な島豆腐の特徴であり、最初に大豆を破砕する点も含めてベトナムやマレーシアなど東南アジアの国々とも共通する手法である[4]。加熱後に分離する煮とりないし煮しぼりと比べると、豆乳が分離しにくいため、絞るのに労力を必要とする上に歩留まりも良くない[4]。一方で、低温で絞ると、不快味の原因となるイソフラボノイドやサポニンの抽出が抑制されるメリットがあるという[5]。

島豆腐 - Wikipedia

形や味で区別すると島豆腐は固めで濃厚。チャンプルーにも入れるが冷奴もうまい。沖縄は冷奴の上にいろんなものを乗っける。スクガラスというアイゴの稚魚を塩漬けにしたものがあり、これは死ぬほどしょっぱいが豆腐に乗っけて食べることが多い。自分はこの料理が嫌いすぎる。

形を整えずふわふわした状態で食べるものをゆし豆腐という。絹ごし豆腐に近いが上記の通り製法は違う。そばに乗せたりだし汁で食べたりする。なめらかでうまい。好き。

いなりずし

沖縄のいなり寿司は少し甘く味が薄め。丸一食品というところがこのいなり寿司とフライドチキンをセットで食べさせるパターンを作って人気になったらしい。いくつかの専門店がある。書いてたら食べたくなってきた。

ちなみに沖縄では事あるごとにフライドチキンを食べるらしく、スーパーにも大きいフライドチキンが用意されている。ファミリーマートファミチキ沖縄発祥とのこと

おにぎりを温める

コンビニの話が出たのでこれ。沖縄ではおにぎりをおにぎりを温めるか聞かれることが多い。 また、おでんもてびちが入ってたりして沖縄色が出ている。生麺が入っていて、お湯を入れるだけのカップ沖縄とかも置いてある。

ストゥー缶

沖縄らしい缶詰と言うとポークについでこれ。ストゥーとはシチューのことで、シチューが入っている。 ホーメルなどいくつかの会社から出ており、これでナーベラー(へちま)を煮込んだりする。

ぜんざい

ぜんざいと言うと餅と小豆が入っているイメージだが、沖縄のものはかき氷に小豆が入っている。 ぜんざいというのぼりが立っていても、前者をイメージして入ると違うものが出てくる。

Aランチ

食堂に行くとたまに見かける。B ランチや C ランチもある。

www.dee-okinawa.com

定義はよくわからないが揚げ物とか多く入っているボリューミーなランチで、アラサーの自分はもう食べられないと思う。

味噌汁定食

これも定食屋にある。白米とちょっとした味噌汁かなと思いきや、味噌汁の具がめちゃくちゃ多い。 具材はゆし豆腐から野菜炒めみたいなのまで色々だが、だいたい卵が入っている。

さんぴん茶

ジャスミン茶。香片茶(シェンピン)からこの発音になったらしい。 スーパーでめっちゃ安くで売ってる。

泡盛

うまい。好き。 古酒(クース)とそうでないものでは風味がぜんぜん違う。 クースはウイスキー寄りなので軽いおつまみと単体で飲んでいきたい。


とりあえず知っているのをまとめたけど、また思い出したら追記していきたい。 明日(今日)の記事は kazuki_sue さんです!