やるべきことについて

ブライアン・トレーシー「カエルを食べてしまえ!」という本を読みながら、「やるべきこと」について考えたりまとめてみた。カエルとは重要と思われる事を意味していて、2匹のカエルが並べられたときに醜くて大きいカエル(重要なこと)から食べていくと効率的に仕事ができるよという本。重要な仕事から処理するのは当たり前な気がするけど、なかなか当たり前にできるものではない。

重要度を考える

重要度を考える際は自分が何を望んでいるのかという目標を立てることが大切。やることの重要度は、やることをやったとき、生活や仕事にどれほど重大な結果を与えるかという形に変換される。だから、これをやったらどんな結果になるだろうと想像することが重要度を決める判断材料になるんだけれど、その結果が良いのか悪いのかを見極めるために目標が必要になる。

目標も、プロジェクトや会社、生活、ひいては人生にどんな影響を与えるかを想像して立てる。その目標を達成して会社に影響があるとき、生活にはどんな影響があるか?生活に影響があったとき、人生(自分の望む像)にはどんな影響があるか?とボトムアップで考えていくと軸がぶれないから自信を持って目標を立てられるようになる。

重要な仕事を予定通りに終わらせる

すべてのことをするだけの時間はないが、最も重要なことをする時間は十分にある。いろいろやりたい事があるだろうけど、それらをやるためにはまず、重要な仕事を終わらせることが必要。

  • 重要な仕事を予定通りにやり遂げるための自問
    • 私にとって最も重要なことは何か?
    • 自分にしかできないことで最も重要なことは何か?
    • 今私の時間を何に使うのが最も有意義か?

重要なことからやるようにといっても人間は寝ないといけないし、大体8,9時間くらい働けば効率が落ちるようになっている。その時間内でいかに重要なことを効率的に終わらせるのかが大切になる。残りの時間で効率を高めるための活動ができるとなお良い。

仕事の効率

限られた時間内で効率的に仕事を終わらせるためには、テクニックが要る。たとえばグズグズしながら仕事をしないとか。重要なことを後回しにしてグズグズしてしまうのは、その仕事をやることに自信がないためであることが多い。早く終わらせることができるという確証があるなら、すぐに取り掛かってパッパと重要なことを消化できるだろう。WEBをダラダラみたり、やりたいことからやってしまうのは、重要なことを後回しにするリスクを考えることができない人だ。

仕事に自信を持つには、仕事に対する知識や技能が必要になる。例えば仕事を予定通りに終わらせるにはミニマルにやっていくことが大事で、ミニマルな構成にするために案件に対して「なぜやるのか?何が必要なのか?」という知識が要る。他にもプログラマだったらコーディングを迷わずにやるための知識が必要だったり、仕事を遂行するための知識・技能を身につけないといけない。そのために色々ヒアリングしたり、勉強する時間(第二領域の活動と呼ばれる)もやっぱり重要だ。

第二領域の活動は習慣化することで効果を得るものが多い。緊急の活動じゃないので「やろう!」と思わないとなかなか実行に移せないし、更にそこから習慣化するというのは難しい。「やろう!」というきっかけを作るにはその習慣がもたらす効果を意識したり、「今日だけ!今日だけやれば明日はやらなくていいから!」という気持ちで実行すると良いらしい。習慣化に対してはどうしようもなくて、苦しくても続けることが習慣化に繋がるというマッチョなことしか言えない。なによりも楽しむことだと思う。

やる気とフロー状態

重要なことに取り掛かるにはどうしてもやる気が必要。やる気は「きっかけ」と、いわゆる「フロー状態(流れに乗っている状態)」から創出される。フロー状態は仕事を着々とこなし、前進し続けて結果を出すことで生まれる「調子いいぜ」という感じの流れ。前進し続けるためにはまずは行動するしかない。

他人から評価されることは調子いい・うまくいってると思い続けるのに良い効果をもたらす。良い評価というのは120%の結果を生み出し、驚きを与えることでもらえる。こいつにはできるだろうという仕事を与えて、こいつがそれをこなしても「はい」という感想しか産まれないけど、仕事を継続的にこなしたら「すごい」と思う。ここでは継続したということが20%の部分にあたる。120%を常に意識すると良い評価がもらえてフロー状態につながる。また、自分で自分を良く評価することもフロー状態になるための一要素だと思う。

おわり。自己啓発系の書籍を読むのはワクワクするからいいけど、意識して行動に移さないと意味が無い。