コンパイルログとかに何かしら色をつけたい

最近はHaskellの本を読んでいて写経したり色々試したりするのだけど、コンパイルログの見辛さによって、静的型付け言語の強みであるコンパイル時エラー検出の力が出せていないような気がした(ghcに--colorオプションとかある?)。

社内LTもあることだし、自動で色付けするマシーンを作ろうと思いたって作り始めた。テキストに自動で色をつけるというと、テキストをルールでパースして色をつけるというやり方になるかと思う。しかしいちいちパースルールを書くのもだるいし、テキストを適当に標準入力から突っ込むと適当に色付けしてくれるものが欲しい。

自分が知っている自動色付け方法はCoding in colorという、シンタックスハイライトされない部分にも色を付けて見やすくしてやろうというもの。

Coding in color — Hacking Programs : Code, Programming Idea, Tutorial, Showcase, Experience — Medium

function等のキーワード以外の単語を名前順にソートして、予め用意しておいた色のリストに割り当てていくというやり方になっている。例えばtypoしたときに色が違っていたりするので気付きやすいという利点がある。

他にどうやってログに色付けするかも考えつかなかったのでパクろうと思いHaskellで書いてみようとしたが、自分は想像以上にHaskellに精通しておらず、色々調べながら進めていたら就業時間後の2日かけても出来上がらなかった。余談だけど、System.Console.Rainbow (https://github.com/massysett/rainbow) のコードを読むのはMonoidとかを実際に使っていて、初心者には勉強になった。例えば "text" <> blue <> bold で太い青色文字列 "text" を表わすとして、この組み合わせは "text" <> bold <> blue でもいいみたいな。

今すぐHaskell力を上げるのは厳しいことがわかったので、色付けプログラムをRubyで書いてみたらプロトタイプがLT発表日のお昼休みで出来上がった。

https://gist.github.com/jewel12/b33f73635bbbed2b9e97

入力を空白でsplitしていったものを単語として扱っていて、Coding in colorと同じように着色していった結果。

f:id:jewel12:20140520011450p:plain

自分のコンソールではカビが生えたような彩色になってしまった。

元のログはこんな感じ。

f:id:jewel12:20140520014208p:plain

他にも色付けする方法ないかと無い知恵を絞ったところ、語の頻度によって、高頻度になるに連れて色を強調していくという方法をとってみた(逆にどうでも良い語だともとれるので強調しないというのもあり)。

f:id:jewel12:20140520011602p:plain

カビよりも落ち着いた感じになったが、たいして読みやすくなったようには思えない。"Not in Scope"の塊で色がついてるのはいい感じがする。頻度で色付けする方法の辛いところは、テキストファイルを全部読み込まないといけない点で、コンソールに流れるログに色付けはできない。

個人的には色をつけるだけでもなんとなく読みやすくはなったと思う。カッコ内は1語だったり複合語を考慮したりと適切な粒度の塊に色付けすればもっと見やすくなる予感はある。なんか適当に色付け方法を考えて試してみて、偶然いい感じになってくれたらと期待してたけど、まずここに色をつけて欲しいというふうに自分で色付けしてみてから、それに合わせて色付け作戦を練っていくアプローチが真っ当だったっぽい。

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