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Super Hexagon

game

Super HexagonというiOSのゲームを遊んだ。

画面内の▲の操作はタッチパネル右半分をタップして右回転、左半分をタップなら左回転となっており、壁に当たらないように避けるというシンプルなルールのゲームになっている。タッチパネルを利用したゲームとしては、ボタンもしくはパネルをただタップするだけという操作に次いで2番目にシンプルな操作体系だと思う。

タッチパネル操作が主体のゲームだと、画面が手で隠れて必要な情報が見えなくなるという大きな問題があるので、画面をなるべく隠さないような操作&隠されることのない情報の配置(or必要な情報を削る)が望まれる。ということは、やはり操作もルールもシンプルである方が良い。操作とルールはトレードオフな関係がありそうで、例えばボタンをポチポチ押していくだけのゲーム(RPG等)は複雑な操作を要しない分、多くの情報を表示できる。格闘ゲームだとボタンの組み合わせ等、操作が複雑な割にキャラクターが所狭しと移動するのでスマートフォンで遊ぶにはなかなかきつい状況になっている。

操作もルールもシンプルにしていくと、ゲーム性を表現できる幅が狭まるので面白いゲームのパターンが生まれる。Temple Runやチャリ走、ゴミ箱にちり紙を投げ入れるゲーム等、面白いゲームが生まれると皆こぞって真似をしだす。新しいタイプのゲームが生まれにくい中でユニークなゲームを作っていくのがスマートフォンゲーム開発の面白みなのかもしれない。

素人のゲーム論はさておき、Super Hexagonのユニークポイントは難易度と音楽にある。先に音楽の話をすると、このゲームはヘッドホン推奨と書かれているくらい、音楽に力を入れている。かっこいいチップチューンとゲーム画面が同期しており、それがゲームの進行スピード等の難易度に関係している。音楽のテンションが上がる部分は難しいという構造になっているから、難しい部分を乗り越えた時に気持ちが高まる。

一番のユニークポイントは難易度。難易度は高めに設定されており、なんといっても難易度設定がHardからしか無いのが面白い。本来ならば数分もあればクリアできるステージを何度も死んで覚えていくタイプのゲームだ。難しいのがずっと続くと嫌になって投げ出したくなるけれど、Super Hexagonはステージクリアにかかる時間は短いので、あともうちょっとと何度もトライしたくなる。良いゲームバランスだと思う。

死にゲーと言っても覚えるのは壁のパターンのみで、そのパターンの出現順と向きはバラバラ。パターンは覚えたけどランダム要素が混じっているので、常に緊張感を持ってプレイできるところがSuper Hexagonの絶妙なゲームバランス感となっている。

Super Hexagonを作ったTerry CavanaghはVVVVVVという難易度高めのゲームも作っていて、VVVVVVはザ・死にゲーという感じだけど中間ポイントが絶妙な位置に配置されていて、ストレスを感じない。海外レビュー(海外レビューハイスコア 『VVVVVV』 - Game*Spark)もその辺りのゲームデザインを評価している。

ゲームバランスをしっかり考えられた死にゲーの気持ち良さを前面に押し出したゲームがこれからも増えると良いと思う。

Terry Cavanaghの他のゲーム(
distractionware
)は死にゲーだけじゃなくて、皮肉っぽいものとか結構なバリエーションがあって面白いです。VVVVVVの他にはDon't Look BackOíche Mhaithがおすすめ。