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おおかみこどもの雨と雪

席の予約もするという力の入れ様で見てきた。最初は高木正勝のPV程度に考えてたけど、内容が濃くて本当に良い映画だった。

内容の濃さの理由は、子供たちの出生から親離れを途切れなく表現できたことにあると思う。普通の人間の親離れだと出生から成人までを描くことになって、映画の尺じゃ時間のスキップによって途切れ途切れになるから、空白の期間ができる。時の流れが早いとリアルさが薄れてしまう。一方、おおかみ人間という題材を活かすと、親元を離れることを「おおかみとして生きるのか」という決断に落としこめるから、時間のスキップを感じさせずに出生から親離れまでが繋がる。観る側は時間の流れをリアルに感じることができて、その中で子供たちの視点を丁寧に織り込むことができたから内容が濃く感じられたのでは。子供の視点も丁寧に描くことで、ただの母親奮闘記で終わらせていないところも関係している。

「おおかみとして生きるか、人間として生きるか」という決断のできる雨と雪の強さと、その強さの源となった花、花の心を支えたおおかみ男の関係がきれいに描かれている。本当に良い映画だった。半分くらいは泣いていた気がする。

「しっかり生きて!」